
オーバーレイ/メモリー機能
スペクトラム・ビューウィンドウに提供されるオーバーレイ(PLUS,PRO,LABモデル)/メモリー(RTAモデル)は、データの重ね書き表示を可能にし、データ間の比較を容易にする機能です。
オーバーレイ・Overlays(PLUS,PRO,LABモデル)
操作はウィンドウ右上のボタンとチェッククボックスで行います。各チャンネル毎に4つのオーバーレイメモリーを用意しています。 「Options」ボタンをクリックすると、「Overlay Management」ダイアログが現れ、オーバーレイデータの保存、読み出し機能にアクセスできます。「Legend dispaly
size」はオーバーレイラベル用文字長設定値です。
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手順
- オーバーレイボタンの番号ボタン「Set」を押すと、いま表示されているスペクトラムをメモリーに取り込み、オーバーレイ表示します。オーバーレイ表示のオン、オフの切り換えはチェックボックス「On」で行います。
- 「Options」ボタンをクリックすると「Overlay Management」ダイアログボックスが現れます。
- Legend:
24文字までのラベルを入力可能です。このラベルはビューに表示されると同時に印刷シートにも印字されます。またオーバーレイファイルフォーマットのパートにセーブされ、ディスクからファイルをロードするとリストアーされます。
- Disk
Storage: オーバーレイデータをディスクにセーブあるいはロードするときに使います。一時的にデータをストアーするためテンポラリィーオーバーレイファイルを使います。このファイルは"L1.OVL,
L2.OVL, R1.OVL, R2.OVL ..."と名付けられます。 これは予約ネームですからユーザーが使用することはできません。
- Trace
colors: トレースラインとラベルの表示色を設定することができます。このカラーはカラープリントの際にも使われます。モノクロームプリンターを使うと固有のラインパターンになります。
- Legend
Display Size: ウィンドウ右側のオーバーレイラベル表示スペースを設定します。4〜24文字スペースまで設定できます。

メモリー・Memories(RTAモデル)
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4つのメモリと1つのコンポジットメモリが用意されています。メモリのデータはディスクにセーブ、またロードすることができます。 メモリのオン、オフは「Set」ボタンと「On」マーカーボックスで行います。ボタンを押すと表示されているグラフデータがメモリにコピーされます。マーカーボックスをクリックするとメモリデータの表示をオン、オフすることができます。
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Composite
Memory
上図の「Memories」で、「C」Compositeボタンをクリックすると、メモリデータを演算処理することができる「Composite Memory Setup」ダイアログボックスが現れます。コンポジットメモリのデータは常にアップデートします。つまり、指定したメモリのデータが変化すればコンポジットのデータに反映します。コンポジットメモリデータにはオフセットをかけることができます。またメモリオプションを使えばディスクにセーブ、あるいはロードすることもできます。
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- Average:
選択したメモリのデータ をアベレージングして表示します。2つ以上のメモリをマークして下さい。
- Subtract:
メモリ間の差分値を表示します。右側で指定したメモリ値から左側で指定したメモリ値を引き算します。
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Memory
Options
「Memories」で、「Options..」ボタンを押すとメモリデータをコントロールするための「Memory Options」ダイアログボックスが現れます。このダイアログは<Options>-<Memories..>メニューからでもアクセスできます。
- Legend: 24文字までの名前、メモを入力可能です。入力した文字はツールボックス上に表示され、プリントシートにも印字されます。またメモリデータをディスクセーブすると一緒に書き込まれます。
- Offset: メモリデータにレベルオフセットをかけ、グラフ表示位置をコントロールすることができます。複数のメモリデータの比較観察に有効な機能です。オフセットをかけてデータをセーブすることもできます。
- Disk Strage: ディスクにデータをセーブあるいはロードします。
- Trace Colors: メモリデータの表示色をセットします。この配色はデータをカラープリンタで印刷する場合にも使われます。モノクロームプリンタで印刷すると自動的に線種が割り付けられます。
- Legend Display Size: 文字の表示サイズをセットします。
- Memory File Format: メモリファイルは手動操作で作ることもできます。メモリファイルはタブでセパレートされた2つの欄を持つASCIIテキストファイルです。左側の欄に周波数、右欄にアンプリチュー値が記述されます。「Legend」はファイルの最初の行にセミコロン付きで記述します。最小3〜最大32768ポイントまでのデータを認識します。各ポイント間は"Cubic
spline"アルゴリズムで補間されます。このファイルは"Microphone
compensation"マ イク補正ファイルと互換性があります。ファイルは「Notepad」のようなテキストエディターで編集可能です。
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