6章 レベル校正とマイクロフォン特性補正機能

アンプリチュード・キャリブレーション機能

アンプリチュード軸を正確にスケーリングするため、アナログ基準信号を使用してサウンドカードを含めたシステムの校正を行うことができます。メニューバーから<Option>-<Calibration>を選択すると「Amplitude Calibration」ダイアログボックスが現れます。

もし、既に作成した校正ファイル(.CAL)が保存されている場合は[Select]ボタンをクリックして選択、設定します。

新たに校正を行うには[Run Calibration Procedure]ボタンをクリックし、「Calibration Procedure」ダイアログを開きます。

  (校正手順

(注意)校正後、ボリュームコントロールで入力ゲインを変更すると校正値は無効となり、再校正が必要となります。
(参考)ボリューム位置を記憶させるアプリケーションを併用してもよいでしょう。

 

マイクロフォンコンペンセーション(特性補正)機能

音響測定用の理想的なマイクロフォンの条件は、完全にフラットな周波数特性を持っていることです。しかし、実際にはほとんどのマイクが条件を満たしません。この問題を解決するのが「マイクロフォン特性補正」機能です。

ほとんどのマイクメーカーは製品の周波数特性データを提供しています。このデータもとに簡単なテキストファイルを作成することによって、補正機能を使うことが可能になります。

補正ファイルの作成手順

ファイル例:
---------------------------
100.0
   -10.0
500.0
   -5.0
1000.0
  0.0
2000.0
  2.0
10000.0
  -5.0
15000.0
 -15.0

最小3ポイントのデータが必要です。最大32,768ポイントのデータを認識します。データポイント間は「キュービック スプライン アルゴリズム」で補間されます。第一コラムにセミコロン(;)を記述するとコメント行として扱います。マイクロフォン補正ファイルの拡張子は「.MIC」です。 SpectraSOFTSpecxxx」ディレクトリー下の「Miccomp」フォルダにサンプルファイルが収納されています。テキストエディタで閲覧可能です。

(参考)無響室のような理想的な環境を準備できる場合、標準信号を直接マイクロフォンに輻射し、SpectraSOFTで測定・生成したマイク出力信号のスペクトラム・データファイルを、そのまま補正ファイルとして転用することができます。


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