TS-06 Acoustic Domain Toolset (SpectraRTA1.32.v15専用)
「Reverbration Time」ツールは、残響時間とそのスペクトラムを測定、解析する機能です。残響とは音響空間のライブ性を意味し、その特性値はRT60(Reverberation Time 60)法として規定されている「信号のエネルギーが60dB減衰するまでの時間」で表されます。
このツールセットはRT60測定に必要なピンクノイズジェネレーターを内蔵しています。
テスト中、一切の操作は必要ありません。コンピューターは自動的にオーディオ帯域のすべてを実行します。
一度残響信号が捕捉されて解析されれば、データを表示し、必要に応じてプリントアウト、ディスク保存することができます。グラフ上の右ボタンクリックでポップアップメニューを起動するとクリップボードや他のアプリケーションにデータをコピーすることも可能です。
「Reverb Time」スペクトラム表示
周波数バンド毎のRT60残響時間を表示します。80Hzから20kHzを1/3Octでカバーしています。右端にはワイドバンド値も表示します。ディケイタイムはRT10からRT60まで変更可能です。バンドバーをクリックするとその周波数のDecay Plot(2次元減衰特性)を表示します。
「Decay Plot」選択周波数二次元表示
周波数バンド毎の減衰特性を表示します。時間軸をコントロールすることによりズーム表示が可能です。
「3-D Surface」三次元表示
各周波数の時系列減衰特性を表示します。X軸:周波数、Y軸:レベル、D軸:時間。時間軸はコントロール可能です。
「Delay Finder」ディレーファインダー
この機能は左右チャンネル間のディレーを算出します。ディレー値は「msec」「feet」「meter」の各単位で表示することができます。「Delay Finder」ウィンドウの「Apply to Processiong Delay」ボタンを押すと「cross channel processing delay」を算出します。