RT60: 残響特性、Reverbration Time 60 (信号のエネルギーが60dB減衰するまでの時間)
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もし、あなたがオーディオ愛好家であれば、リスニング」ルームの音響・残響状態を把握しておくのは大切なことです。愛用するオーディオコンポーネントを最良の状態にセッティングするためにも、是非知っておきたいものです。
「残響特性」というと難解なイメージがありますが、簡潔にいえば音の強さが60dB弱まるまでに経過した時間ですから、基本的な範囲ではそれほど難かしいものではありません。
その知識の範囲で、残響特性測定にチャレンジしてみてはいかがでしょう。あなたのリスニングルームが想像どうりの特性か否か、その結果が楽しみではありませんか。
でも測定機器がないのに...!
心配ありません。あなたのパソコン(Windowsマシン)を音響・信号解析ツールに変身させるアプリケーションソフトウェアがあります。それは「SpectraSOFTEST」。定評ある米国の音響測定機器専門メーカー ・SOUND TECHNOLOGY社が提供する、本格的な「FFTスペクトラム アナライシス ソフトウェア」です。ソフトの詳細情報はこちらをご覧下さい(無償体験版があります。入手方法は下記解説(1)でも紹介しています)。
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必要なツール
測定に必要な道具を解説しています。
手動測定と自動測定ではツールが異なりますので、ご自身のツール環境に合わせて選択します。
- 方法(1) ... 手動測定 (SpectraPLUS/PRO/LAB対応)
- 方法(2) ... 自動測定 (SpectraRTA1.32.11a以降対応)
パソコン Windows/9x/Me/2000/XP/Vista対応パソコン サウンドカード Windows対応カードとドライバ(通常はパソコンに内蔵されています。もし、スピーカーから音が出せない仕様だとダメです。とりあえず諦めましょう。もしくは外付けします。) マイクロフォン これも通常パソコンに内蔵あるいは付属しています。この測定はマイクの周波数特性をあまり気にする必要はありません。ですからノート型の内蔵マイクでも我慢しましょう。 SpectraSOFT もちろん体験版でOKですからダウンロードしてお使い下さい。ただし、解説にはPLUSモデルを使用しています。
Spectra MODEL 対応 Windows OS SpectraPLUS 2.32 9x/Me/2K/XP/Vista SpectraPRO 3.32 9x/Me/2K/XP/Vista SpectraLAB 4.32 9x/Me/2K/XP/Vista ヒント! もし、SpectraSOFTのどれかを既に体験済みの場合は、正規ご購入手続きをしない限り同一モデルを再び使うことはできません。でも、SpectraSOFTは全部で4モデルあります。そして、それぞれに10日間の体験ライセンスが提供されていますから、未体験モデルがあれば諦めることはありません。他のモデルをインストールしてトライしましょう。ただし、モデル「RTA 1.32」ではこの測定操作できません。 オーディオシステム 被測定信号を出力するために使用します。もし用意できなくても方法はあります。 テストCDかレコード 被測定信号が録音されているもの。一般的には「ピンクノイズ」と呼ばれる信号が使われます。もし用意できなくても方法はあります。下記備考を参照下さい。
備考:
- サウンドカードの仕様次第では、SpectraSOFTは信号の入出力が同時に行えます。もし、あなたのパソコンがSpectraSOFTのアナライザーとシグナルジェネレータの両機能を同時にランすることができれば、測定用信号をパソコンの出力プラグ(HEAD PHONE/SPEAKER)から直接取り出すことができます。その場合テストCD、レコードは不要です。入出力を同時に行えるカード仕様は通常「全二重型」あるいは「FULL DUPLEX型」と呼びます。最近のPCでは内蔵カードでも対応していることがあります。パソコン、サウンドカードの仕様書を参照下さい。
- カード出力も使えない...それでも何とかできます。方法は解説文中で。
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